2009年7月7日火曜日

フッカーのボール位置

以前のスライサーのボール位置に続いて、今回はフッカーのボール位置についてです。ゴルフスイングがインサイドアウト軌道の方の場合、その人の持ち球はフックボールになりますが、フッカーに共通するボールポジションはズバリ下の写真のとおりです。
フッカーのボールポジションとは?
これは右利きの方の場合、ダウンスイングで左足に体重移動をしすぎることによって、結果としてボールの位置が右足寄りになり押し出す形になってしまっているケースも多いようですが、基本的にフッカーはスイング軌道の早い段階でボールを捉えたがります。

ですから、まずは写真のように正しいポジションにボールにセットし、アドレスで肩・腰・膝の全てのラインがターゲットと平行かチェックしてみてください。これが右方向を向いていたなら、なおさらインサイドアウトの軌道になりやすい状況をスイング前に作り出していることになります。

以前にも書きましたとおり、正しいボールポジションは「ここ!」という言い方は控えますが、私の持論として気持ちよく素振りをしてスイングの最下点を見つけることは、1つの目安ではないかと考えています。アイアンならそのちょい手前にセットすれば、気持ちよく振り抜けるのではないでしょうか。

2009年7月3日金曜日

スライスの原因

ここで一旦スライスのお浚いをしておきましょう。意図的にスライスボールを打っているのではないとして、何故右方向(右利きの方の場合)に曲がってしまうのでしょうか。1つはスイング軌道がアウトサイドインであること、もう1つはインパクトの時にフェースが開いていること、主にこの2つです。

ゴルフスイングはアドレスで目標方向に対してスクエアにセットしたら、バックスイングでは徐々にフェースを開いています。この開きがトップで最大になり、ダウンスイングでは逆に閉じる動作になります。これをフェースローテーションなどと呼びますが、この腕の動作が上手く出来てない場合、仮にスイング軌道に問題がなかったとしても、インパクトでフェースをスクエアに戻しきれない(開いている)ためスライスしてしまいます。そこで、今回は正しいフェースローテーションを体感するためのドリルをご紹介しましょう。
正しいフェースローテーションをマスターするためには?
写真の左側が通常のグリップ位置ですが、これを右側のように拳1つほど離してグリップしてください。これをスプリットハンドドリルと言いますが、最初はハーフスイングで素振り、慣れてきたら実際にボールを打ってみます。よく「フェースローテーションを抑えて打つ」などと言われますが、これは正しくフェースローテーションが出来ている人が行うことであって、掴まったボールが打ててない人は、まず正しい腕の動きをきちんとマスターしましょう。

2009年6月22日月曜日

スライサーのボール位置

ゴルフスイングがアウトサイドイン軌道の方の場合、その人の持ち球はスライスボールになりますが、色々なケースを見てきた中で、スライサーに共通する特徴が1つあります。それはボールをセットする位置です。では、それはどんなボールポジションなのでしょうか。
スライサーのボールポジションとは?
ズバリこの写真の通りです。スイング軌道は問題なかったにせよ、ボールをセットする位置が右利きの方の場合で左足寄り過ぎるのです。しかし、実はこれにも理由があります。左足寄りに置けば、スイング中にフェースを閉じるまでの時間に余裕が出来るので、無意識のうちに移動してしまうのでしょう。しかし、これではいつまで経ってもスライサーです。

では、正しいボールポジションとはどこなのでしょうか。これは色々な説がありますから、私は敢えて「ここ!」という言い方は控えますが、私の持論として気持ちよく素振りをしてスイングの最下点を見つけることは、1つの目安ではないかと考えています。アイアンならそのちょい手前にセットすれば、気持ちよく振り抜けるのではないでしょうか。

それから、スイング中トップからハーフウェイダウンまでは右肘を真下に下ろすイメージを持つことが大切です。最初は意識的にトップとハーフウェイダウンまでを何度か繰り返し、それから打ってみるといいでしょう。アウトサイドインのスイングの方は、これが出来ずに肩の開きが早くなり、カット軌道になってしまいます。右肘を右脇腹にぶつけるイメージです。

2009年6月21日日曜日

アウトサイドイン(その2)

いかがですか?ゴルフボールの真後ろをヒットしようとするのではなく、右手前をヒットする感覚はつかめてきましたでしょうか。最初は右方向に打ち出される気がすると思いますが、これでグリップが正しく握れていればボールは目標に向かって真っ直ぐ飛んでいくはずです。今回はそれでもダウンスイングでアウトから入ってしまうという場合のドリルをご紹介しましょう。使用クラブは7番アイアンです。
アウトサイン軌道の今矯正法とは?
上の写真がそのドリルです。実際にヒットするのは中央のボールで、右奥と左手前はダミーのボールです。この2つはゴルフボール以外でも結構です。アウトサイドインのスイングの方は、その軌道上のこの2つの障害物が非常に気になるはずです。でも、前回の右手前からフェースを入れる意識で振ることが出来れば、この2つのボールに触れることなく打ち抜けることでしょう。

2009年6月18日木曜日

アウトサイドイン(その1)

今回はスイング軌道の修正です。何回か連載でご紹介しますが、まずアウトサイドインの軌道を修正する方法についてです。このケースは目標より左に打ち出される球筋の方ですが、前提として正しいグリップが出来ていたとして話を進めていきます。

何より重要なのはアドレスです。細かいことには触れませんが、肩・腰・膝の全てのラインがターゲットと平行かチェックしてください。スライスを経験すると、目標より左を向いてアドレスされている方が多く見受けられますが、これが間違いの大元です。最初はクラブなどを足元に置いても構いませんので、目標に対してスクエアにアドレスをとってください。次に、トップで90°上体が捻転されているか見直しましょう。捻転が浅いとどうしてもアウトからクラブが入ってきやすいのです。十分な捻転を意識してください。以降右利きの方の場合としてご説明していきます。使用クラブは7番アイアンです。
アウトサイドインの軌道を修正するには?
次はボールを打つ時(インパクト)のイメージを変えてみます。上の写真の赤色のラインがボールとターゲットを結んだラインですが、このライン通りに打とうとすると実際には黄色のラインでヒットしてしまいます。何故なら、クラブヘッドは緩やかな弧を描いています。インサイドから入ってインパクトを迎え再びインサイドに抜けていく動きなので、真っ直ぐ打ち抜くことは不可能なのです。

ですから、イメージとしては青色のラインでボールを捕らえる意識に変えてみましょう。つまり、ゴルフボールの右手前をヒットする感覚で、最初は大げさにインサイドアウトを意識してみてもいいと思います。この時ボールが右に飛び出すプッシュアウトが出ても構いません。まず第一の課題はボールに対してインサイドからクラブヘッドを入れる感覚を養ってください。

なお、この時のスイング幅ですが、私なら最初はハーフスイング、若しくは3/4(スリークォーター)ショットをお勧めします。球筋が安定してきたらフルショットで打ってみましょう。出来たらレッスンプロや熟練者の方に見ていただくか、最低でも飛球線後方からビデオでスイング軌道をチェックしながら行ってください。慌てずに、ゆっくり修正していくことが大切だと思います。

2009年6月16日火曜日

原点はハーフスイング

皆さん練習場ではどのようなスイングで練習されていますか?今まで多くのアマチュアの方の練習風景を見てきましたが、通常のショットでは8割以上の方がフルスイングでボールを打っておられたように感じます。そこで、皆さんハーフスイングという言葉を1度は聞いたことがあると思います。今回はこのハーフスイングについてです。

まず、ハーフスイングとはどのようなスイングかお浚いしておきましょう。ハーフスイングとは、バックスイングとフォロースルー共に腕が地面と平行になる間の領域内でクラブを振ることを言います。スイングしてみるとわかりますが、自分の腕やクラブが視界に入ってますから、フルショットに比べてクラブをコントロールしやすいはずです。
ゴルフのスイング幅とは?
余談ですが、私はつまずくと必ずハーフスイングに戻って体とクラブの動きを見直し、そのエラーが解決してからフルスイングで打つといった具合で、ハーフスイングはゴルフの原点と認識しています。特に初心者の頃やスイングを改造する場合などは、いきなり最大の振り幅で打てるはずがないように思うのです。フルスイングで打つのは3時~9時の振り幅で、正しい動きが正確に出来てからにされてはいかがでしょう。

2009年6月13日土曜日

全てはグリップから

ご自分のスイング軌道や球筋がつかめましたら、次に理想の形に修正していきましょう。ただ、動き自体に手を加える前に、ゴルフにも基本中の基本というものがあります。それはグリップ(クラブの握り方)です。

詳しくはレッスン書などに書かれていますので触れませんが、特に右利きの方で右方向に曲がってしまう場合は左手のナックルが2〜3個見えるぐらい左手をかぶせて握ってください。この度合いはインサイドインに振れるようになって、その時の球筋によって最終的に調整すればいいと思います。
ゴルフで最も重要なグリップの握り方とは?
握り慣れたグリップを変えるとスイング自体ぎこちなくなりますが、正しいグリップが出来ていないとスイング軌道やフェースの向き全てに影響してきてしまいます。ゴルフはグリップに始まりグリップに終わると言っても過言ではないほど重要な要素なのです。

また、アドレス(セットアップ)やボールポジションなどは特に触れませんが、長年の経験から最初は基本に忠実に行ってみることが結果として上達への近道ではないかと感じています。私も10年経ってから全てを改造しましたが、大切なことは勇気を持ってチャレンジする精神ではないでしょうか。

2009年6月11日木曜日

球筋の種類を知ろう

スイングチェックの結果はいかがでしたか?詳しくは日経ゴルフガイドのデビッド・レッドベターゴルフアカデミーのカメラdeレッスンをご覧いただき、大切なことはご自分のスイングの性質や球筋を知ることが重要です。

飛球線後方から見て、ダウンスイングでトップからインパクトまでの軌道より、インパクトからフォロースルーまでの軌道が内側(体に近い)ならアウトサイドインの軌道、逆にトップからインパクトまでの軌道より、インパクトからフォロースルーまでの軌道が外側(体から遠い)ならインサイドアウトの軌道、互いの軌道が重なり合っていればインサイドインの軌道と言えます。

また機会があれば体の正面からのスイングチェックについても、いつか触れてみたいと思います。次はこのスイング軌道と球筋との関係についてです。
ゴルフのスイング軌道と球筋との関係とは?
さて、スイングの軌道に伴って貴方の球筋が大よそ決まっているはずです。上の写真のように9種類の球筋に分類されますので、その名称とメカニズム(スイング軌道とフェースの状態)も大切ですから理解しておいてください。
番号球筋の名称スイング軌道インパクト時のフェース
ストレートボールインサイドインスクエア
ストレートスライスインサイドインオープン
ストレートフックインサイドインクローズ
プッシュアウトインサイドアウトスクエア
プッシュスライスインサイドアウトオープン
プッシュフックインサイドアウトクローズ
プルアウトサイドインスクエア
プルスライスアウトサイドインオープン
プルフックアウトサイドインクローズ
以上の球筋のメカニズムを知らないと、何かエラーが出た時の修正時にスイングを壊し兼ねません。また、意図的に球筋をコントロールするなど、球筋は今後ゴルフをプレイする上で非常に大切なことですから覚えておきましょう。

2009年6月7日日曜日

スイングプレーンとは?

今回はスイングチェックで最も重要なスイングプレーンについてです。このスイングプレーンという言葉は皆さん1度は耳にしたことがあると思いますが、実際この領域から外れてクラブを振ってらっしゃる方がほとんどのように見受けられます。念のためにお浚いしておきましょう。

これは、下のように首とボールを結ぶライン(ホーガンプレーン)と、クラブを構えた時の延長線(シャフトプレーン)との間でクラブを振りましょうという領域のことです。この中で皆さんダウンスイング以降に気をとられているようですが、実はテークバックで既にこの領域から外れている方が非常に多く、このことが原因で俗に言うオーバースイングとなって結果的にダウンスイングも外れてしまっているケースもあるように感じられます。
ゴルフのスイングプレーンとは?
もしこれを機会にビデオ撮影してみようという方は、まずご自分のスイングがこの領域内に収まっているかチェックしてみましょう。特に方向性が安定しないという方は、トップでシャフトが飛球線に対してクロスしていないか確認してみてください。シャフトクロスとは上の写真でクラブヘッドがボール方向に近づくことですが、逆にボールから遠ざけるようなポジションが正解です。

また、撮影した映像の再生には、上のV1ゴルフ日本語版ゴルフスイング分析ソフトをお勧めします。無料版の制限付き範囲内でも、正方向と逆方向のコマ送り・スロー再生・ペイント機能など、基本的チェックなら十分可能です。

2009年6月6日土曜日

正しいゴルフスイング

さて、今回は正しい動きについてです。

正しい動き = 正しいスイングになるわけですが、この動きを習得できるまでは正しいスイングを理解したレッスンプロ、または熟練者からの指導を必ず受けてください。何故なら、ゴルフスイングは自分1人では動きを管理することができないからです。もしこの動きを理解できている中級者の方なら、下のビデオ撮影などで自らの動きを客観的に観察して管理(修正)してみましょう。
ゴルフスイングのチェック方法とは?
さて、このスイングチェックには飛球線後方から体の正面からとがあります。全くの初心者の方を除いて、皆さん1度ご自分の普段のゴルフスイングをチェックしてみましょう。詳しい解説は日経ゴルフガイドのデビッド・レッドベターゴルフアカデミーのカメラdeレッスンをお勧めします。

この中でも初めに解説されてますが、上達しない原因は、自分のスイングを正しく理解していないからが全てではないでしょうか。ただし、ここで理に適った動きと比較対照することが重要だと私は考えます。先のサイトと重複する部分もありますが、次回は特に重要な基本的なチェック項目をご紹介します。

2009年6月5日金曜日

上達しない理由(その2)

今回は前回の続きになります。

前回書きました正しい動きで練習しているという部分ですが、おそらく意味がお分かりにならないことでしょう。これはスポーツ全般に言えることなのですが、中でも野球・テニス・卓球などの球技に共通するスイングという動きにつながってきます。
ゴルフが上達する人しない人の決定的な違いとは?
スイングですから当然パッティングにも言えることですが、ドライバーやアイアンのショットが特に重要で、正しいスイングで振っているか否か、つまり正しいスイング軌道でボールを捕らえているか否か、ということなのです。この動きが出来た反復練習ならショットの精度が向上し再現性が増しますから上達するのですが、もし間違った動き(スイング)で練習していたなら全く意味がない練習ですから、ここが上達する人しない人の決定的な違いと言えます。

残念ながら多くのアマチュアゴルファーは、後者のパターンに当てはまっているように私は思うのです。ですから、ゆっくりでもぎこちなくても、大切なことは正しい動きをマスターしてからボールを打つことが何より重要で、その動きを本番で再現できるかということがスコアアップにつながります。次回は正しい動きについて触れてみましょう。

2009年6月4日木曜日

上達しない理由(その1)

今日から書き始めたこのブログですが、アマチュアを代表してゴルフの上達に必要なポイントを書き綴ってみます。なお、内容はあくまでブログであって教本ではありませんから誤りなども多々あるはずです。実施された結果に当方では一切の責任は負いかねますので予めご了承ください。

さて、貴方はゴルフの練習にどの位の時間をかけておられるでしょうか。一般のサラリーマンの方なら週に1度程度が多いようですが、言うまでもなく上達には限られた練習時間をいかに有効に使うかが最大のポイントです。
ゴルフ上達の原理とは?
そこで、私から見た一般のアマチュアゴルファーほとんどに言えることが1つありますので、今回はそのことについて書いてみましょう。それは、せっかく練習に時間を費やしているにもかかわらず全く意味の無い練習ということで、私もこのことに気がついたのはゴルフを始めて10年目のことでした。

とは言え、ゴルフボールを規則的に打って反復練習しているわけですから、その個々のフォームで打ち慣れるということはあるでしょう。ただし、それはある一定のスキルを超えるまでには至らず、さらにステップアップするためには正しい動きで練習しているという条件がつきます。次回はこの部分について詳しく書いてみましょう。